こんちわっす!
唐突ですが皆さんは
【介護保険】
はご存知ですか?
公的保険の一種ですが

聞いた事はあるけど、詳しい内容までは知らないなぁ~。
知っているけど仕組みまでは分からない
という人が多いのでは無いでしょうか?
僕も正直、介護施設で働くまではイマイチ理解していませんでした。
何なら今でも完璧には把握しきれていません(笑)

【保険】て聞くだけで何か構えちゃうだよなぁ。。
今回はそんな方の為に!
・介護保険の成り立ち
・介護保険の活用方法
・介護保険の行く末
というテーマでお話をしたいと思います(*^^*)
誰にとっても身近な話だと思うので、良かったらお付き合い下さい🙇

📒こんな人にオススメ
- 介護保険の仕組みが分からない人
- 親や家族の介護に不安のある人
- 将来の為に介護保険について知っておきたい人
介護保険の成り立ち
介護保険は2000年に制定された比較的新しい制度です。

その名の通り、介護が必要な人を支援する目的で創設された保険制度です。
それまでは
・老人福祉法(1963年制定)
・老人保健法(1982年制定)
により介護対象者の生活を支えていました。
ですが、この老人福祉法と老人保健法には幾つかの問題点がありました。
- 対象者が自由にサービスを選択できない
- 選択できるサービスが限られる
- 市町村や公的団体などのサービスに限られる
- 医療と福祉それぞれ別々の申請が必要
- 所得に応じて負担割合が変化
- 施設の設備が不十分
これに対して介護保険では
- 対象者が自由にサービスを選べる
- 多種多様なサービスが受けられる
- 公的団体に加え、民間企業などの幅広いサービスを利用できる
- 医療と福祉のサービスを総合的に利用できる
- 負担割合は原則1~3割
に大幅に内容が改正されました。

ん~。何となくは分かったけど・・・
色々と書きましたが難しく考えずにこう思って貰えれば大丈夫です!
誰でも自由に
必要なサービスを
収入の有無に関係なく
選べるようになったという事ですね!(^^)!

誰でも平等に介護サービスが受けられる様になったという訳や♪
介護保険へと移行した理由としては
【高齢化社会】
の影響が強く関係しています。
年齢別における人口グラフです☟
健康長寿ネット
赤線が65歳以上の割合です。
一般的に65歳以上は「高齢者」と定義されています。
老人福祉法や老人保健法が制度化されていた1960年~1980年代頃が約2000~3000万人程だったのに対し
介護保険が制定された2000年頃には約6000万人程に増加しているのが分かります。
約40年間の間に高齢者数が倍増している事になります😲
更にその後も人数は右肩上がりを続け、2020年頃には約9000万人に到達。
今後もまだまだ人数が増えていく事が予想されています。
同時に、介護保険の必要性も高まり続ける事でしょう。
超高齢化社会と叫ばれている日本にとって
【最後の砦】
とも言える存在ですね☝

今の日本には無くてはならない制度なんだね!

高齢者の数が増えていく事を想定して作られた制度とも言えるんや!
介護保険の活用方法
介護保険を使って様々な介護サービスが受けれますが、サービスの利用開始までに様々な手順を踏まなければなりません。
・要介護認定の申請
・ケアマネージャーの決定
・サービスの利用開始
が基本的な流れになります💡
順を追って説明していきます。
要介護認定の申請

まずは「要介護認定の申請」から。
介護サービスを受けるには【要介護認定】を受ける事が大前提になります。

要介護?初めて聞いたな・・・
分かりやすく言うと
「介護対象者の身体レベルがどれくらいの状態にあるのかを示す指標」
といった感じですかね💡

身体レベルを評価する上で重要な項目なんや!
身体レベルは段階的に分けられています。
- 要支援1
- 要支援2
- 要介護1
- 要介護2
- 要介護3
- 要介護4
- 要介護5
要支援1が一番健常者に近く
要介護5が一番重度で介護が必要な状態
になります。
詳しい説明はこちらから👇
申請から認定を受けるまでには幾つかの審査が必要です。
その手順がこちら👇
- 手順①要介護認定の申請
- 手順②認定調査
- 手順③審査判定
- 手順④認定結果の通知
けっこう項目が多いんですよね。。
この一連の審査に約1ヵ月程かかります・・・
もうちょっと早くならないんですかね?笑
こちらも1つずつ解説したいと思います!(^^)!
手順① 要介護認定の申請
最初に “要介護認定の申請“ を行います。
申請場所は市役所などの各自治体の窓口です。
窓口は自治体によって異なりますが「高齢者支援課」や「介護保険課」などが一般的です。
必要書類は下記の通りです☟
- 要介護認定申請書
- 認定調査連絡票
- 介護保険証または健康保険証 ※
- マイナンバーカード
- 本人確認書類
- 委任状(代理申請時のみ)
※第1号被保険者と第2号被保険者によって異なる
この書類一式を持って自治体窓口で申請する必要があります。
申請は本人または家族などによる代理申請も可能です。
家族による代理申請、身寄りが無い人であればケアマネージャーなどが代理申請を行う事も少なくありません。

要介護状態になっている時点で自分での申請は難しい。代理申請のケースが殆どやな。
手順② 認定調査
要介護認定申請の手続きを終えると次に行うのが「認定調査」です。
市区町村の調査員が自宅を訪問し、前述した要支援1~要介護5のどの身体レベルに該当するかの調査を行います。
調査時間はおよそ30分~1時間程度です💡
調査項目は多岐に渡ります。
- 身体機能、起居動作
- 生活機能
- 認知機能
- 精神、行動障害
- 社会生活への適応
- 特別な医療
調査のポイントは
”自宅で生活できる自立した能力が備わっているか否か”
これに尽きます。

この能力の事を【ADL能力】や【残存機能】とも呼ぶで!
その他、調査員から普段の生活についての聞き取りなどもあります。
返答の様子なども重要な判断基準になる為、噓偽りの無い対応を心掛けましょう。
しかし、認知症の方などは正確な受け答えが出来ないケースもあります。
そう言った場合は
家族・ケアマネージャー・介護事業所職員
などの身近な人や関係者に同席して貰うと安心ですね♪

自分の家族が調査を受ける立場だったら不安だし、同席できる方が絶対良いよね!
手順③ 審査判定
認定調査を終えると「審査判定」に移行します。
認定調査で得た情報を基に対象者がどの身体レベルにあるかを判定していきます。
判定方法は2段階に分けられています。
一次判定・・・コンピューターによる判定
二次判定・・・介護認定審査会による判定
コンピューターと人の目によって判定されます。

厳重な審査が行われるんだね。
一次判定はあくまでもコンピューターの基準での判定なので、僕は全く信頼していませんが(笑)
これに対して二次判定は複数人の話し合いで判断を下す為、信頼性が高いです!
介護認定審査会とは?
市町村の附属機関として設置され、要介護者等の保健、医療、福祉に関する学識経験者によって構成される合議体
専門家集団による判定なのでやっぱり説得力が違いますよね☺

認定結果によっては申請者の人生を左右してしまう可能性もある。多角的な目線から審査を行う事が重要なんや!
手順④ 認定結果の通知
審査判定による「認定結果の通知」が申請者の元へ届きます。
通知は申請してから原則30日以内に届きます。

けっこう時間がかかるんだね。。
審査の結果、支援や介護の必要があると判断された場合は認定が下り、各介護サービスが受けれるようになります。
尚、支援や介護の必要が無いと判断され【非該当】になるケースもあり得るので覚えておきましょう!
非該当の場合は比較的健康だと判断された証なので、良い事とも言えるんですけどね😨
ただ、日常生活に支障が出ているのもまた事実です。
必要なサービスを受けれないというのも辛い部分があります・・・
どちらが良いのかという判断は難しい所ですね💦
申請から認定までの流れは以上になります!
なかなか骨の折れる仕事だというのが率直な感想ですm(__)m

一人の力ではなかなか難しい面がある。身近な人の力が必要やな!
ケアマネージャーの決定
要介護申請の次にすべき事が「ケアマネージャーの決定」です。

要介護申請より先にケアマネージャーを決めているケースもありますが。
むしろ先に決めている事の方が多いかも知れません。
どちらが絶対に先という決まりは無いので、同不順で問題ありません😊
ケアマネージャーは別名【介護支援専門員】とも呼びます。
対象者がサービスを利用する際の調整を行うなど、重要な役割を担います。
- ケアプランの作成
- 介護サービスの利用調整
- 定期的なモニタリング
- 担当者会議の開催

聞いただけでも何か大変そう・・・
ここで挙げているのはほんの一部です。
この他にも仕事内容は多くあります。
細かい内容はこちらでも語っています👇
この中でも特に重要な仕事が「ケアプランの作成」です。
ケアプランは対象者がサービスを利用する際の予定表の様な物です。
これが無いと何も始まらないんですよね。
“百聞は一見にしかず” という事で👇
ジョブメドレー
こんな感じですかね!(^^)!
正式には「居宅サービス計画書」と呼びます。
対象者の生活課題や必要なサービスなどが盛り込まれた書式になります。
各介護事業所はこのケアプランを基に、必要なサービスを提供していくんですね💡
かなり重要な作業になるので、ケアマネージャーとしても神経を擦り減らす所だと思います。

ケアマネージャーとしての腕の見せ所と言っても過言では無いで!
詳しいサービス内容は後述したいと思います♪
サービスの利用開始
要介護認定申請、ケアマネージャーの決定を経て、介護サービスを利用する事が出来るようになります。
長い道のりでしたね・・
「介護サービス」は多種多様にあり、自分に合ったサービスを受ける事が可能です☺

一部紹介しておきます☟
- デイサービス
- 訪問介護(ヘルパー)
- 訪問看護
- 訪問リハビリ
- ショートステイ(短期入所)
- 介護老人保健施設(長期入所)
- 特別養護老人ホーム(施設入所)
- 福祉用具レンタル
- 住宅改修
代表的な所で言うとこの辺りでしょうか。

いくつかは聞き覚えがあるなぁ。
介護用具のレンタルや自宅の改装まで出来るのは意外だったなぁ!

【人によるサービス】に加えて【物のサービス】も受ける事が出来るんや♪
これはあまり知られていない事実かもしれんな!
サービスの種類はこちらでも軽く触れています👇
介護保険の行く末

今後も加速していくと予想される少子高齢化社会。
そんな状況において、介護保険は高齢者を支える柱となる事は言うまでもありません。
しかし、介護業界は深刻な問題を抱えています。
介護保険の財源問題
介護給付費用の増大
介護業界の人材不足
など。
高齢者を支える現役世代の不足
介護現場へのネガティブイメージ
介護従事者の離職率の高さ
解決すべき問題は山積みです💦
実際に介護施設で働いていても、離職率の高さはかなり体感する部分がありますね😢
離職率の高さ 新規参入の少なさ 低賃金
これでは業界のイメージが上がらないのも無理ないですよね・・・
介護業界が報われない現状を解説しています👇
今後も必要性が高まり続けるであろう介護保険。
制度の縮小化や破綻が囁かれていますが、絶対に無くしてはならない存在だと思います。
まずは自分を含め、介護現場で働いている世代が魅力ややりがいなどを発信していく事が大切だと思います!
今回のお話で一人でも多くの人に関心や興味を持って貰えると幸いです😊
今日はここまで!
ではまた♪