こんちわっす!
先日、閉幕した世界陸上🏃
34年振りの東京開催で盛り上がっていましたね😊
そんな世界陸上を見ていて思った事があります。
欧米人は足が速いなぁ~
外国人のパワーは桁外れだなぁ!
日本人はなかなか世界に通用しないなぁ・・・

この差は何なんだろう??
と思った人も少なくない筈です。
これには明確な理由があります。
それが【人種による筋力の差】です!
特に密接な関係にあるのが
“腸腰筋“ と言う筋肉になります!

腸腰筋?初めて聞いたなぁ。。
この “腸腰筋” が足の速さにどう関係するのか?
を解剖学的な視点から紐解きたいと思います!
今回はこの2点に絞って解説していきます👇
・腸腰筋の解剖学的特徴
・足の速さを決定づける要因
少々マニアックな話になると思いますが、お付き合いよろしくお願いします♪

📒こんな人にオススメ
- 足の速さの秘訣を知りたい人
- 腸腰筋について詳しく知りたい人
- 陸上選手や陸上競技に携わっている人
腸腰筋の解剖学的特徴
最初に腸腰筋の特徴についてご紹介していきます。
紹介するポイントは3つです👇
①3種類の筋肉から構成される
②股関節の屈曲動作に関与する
③人種によって筋力差がある
では詳しく見ていきましょう!
①3種類の筋肉から構成される
まずは腸腰筋の場所から確認しておきましょう☝
場所が分からないと具体的なイメージが湧かないですからね。。

腸腰筋は股関節前面から脊柱にかけて伸びており、長細い形状をしています。
- 大腰筋
- 小腰筋
- 腸骨筋
の「3種類の筋肉から構成」されます。
体の奥深くにあるので、一般的にあまり知られていないと筋肉だと思います。

表面には腹筋がある。
その更に深層に位置しとるんや。
【インナーマッスル】の一種やな。
②股関節の屈曲動作に関与する
ここでは腸腰筋の役割についてお話していきます。
- 股関節の屈曲
- 腰椎の屈曲
- 体幹の固定
- 臓器の保護
- 腸の蠕動運動を促進
などの様々な役割があります。
この中で特筆すべき作用が
「股関節の屈曲」です。
簡単に言うと
「太ももを持ち上げる動作」
すなわち
「もも上げ」
を指します。
【もも上げ】=【腸腰筋のパワー】
とも言えます。

“もも上げ” はスポーツでも日常生活でも必要な場面が多いで!
次の様な場面で必要になる事が多いです👇
- 走る時
- 歩行時
- 段差を上がる時
- 障害物を跨ぐ時
- 床上動作時
- ズボンや靴下を履く時
ざっと思いつく所でもこれだけありますね💡
今回のテーマに結び付けると
【走る時】
が該当します!

確かに走る時は「ももを上げろ」ってよく言われるもんね!
その他にも役割は多いですが、今回は割愛します。
ご容赦下さいm(__)m
③人種によって筋力差がある
腸腰筋は人種によって筋力差があります。
こう言われる所以として
【欧米人の腸腰筋は日本人の3倍の強さ】
と言われているからです😲

3倍は凄すぎる・・・
特に黒人はこの腸腰筋の強さが顕著に見られる事で有名です。

先日の世界陸上を観ていも、短距離走に強いのは黒人の欧米選手達でした!

確かに!アメリカやジャマイカの黒人選手の活躍が目立っていたよね!!
日本人選手に目を向けてみると
- サニブラウンハキーム選手(男子100m)
- 中島佑気ジョセフ選手(男子400m)
- 村竹ラシッド選手(男子110mハードル)
- 井戸アビゲイル風果選手(女子200m)

日本人と外国人のハーフの選手が多かった印象やな!
やはり、純粋な日本人選手では筋力の差が大きいと言う証ですかね・・・
そう考えると純粋な日本人選手として、初めて100mで9秒台を記録した桐生祥秀選手は偉大です!
一昔前であれば、2003年の世界陸上・200mで銅メダルを獲得した末續慎吾さんも伝説です✨
これは本当に魂が震えました!!
話が逸れてしまいました(笑)
話を戻すと
【腸腰筋こそが爆発的なパワーを生み出す源】
になると言う訳です!
“人種” による生まれ持ったハンデがあるので日本人には辛い所ですがね。。
日本人には日本人の良さがあるので、また後述したいと思います😁
足の速さを決定づける要因
腸腰筋の他にも「足の速さを決定づける要因」はいくつかあります。
①筋繊維の種類
②遺伝子
③骨盤の前傾
この3つになります☝️
こちらについても人種の違いが関わってくるので、腸腰筋の話を交えながら解説していきます!
①筋繊維の種類
人間の筋繊維は大きく分けて2種類あります。
「速筋」と「遅筋」です!
それぞれの特徴はこちら👇
- 白筋とも呼ぶ
- 収縮速度が速い
- 無酸素運動に適している
- 短距離走やパワー系の種目に多い
- 欧米人に多い
- 赤筋とも呼ぶ
- 収縮速度がゆっくり
- 有酸素運動に適している
- マラソンなどの持久系の種目に多い
- 日本人に多い
筋繊維の違いをイラストでも確認してみましょう。

断面図になりますが、筋繊維の色の違いが見て取れます。
「欧米人の腸腰筋は日本人の3倍の強さ」
これは “1本の筋繊維の太さが3倍” という事と同義になります。

1本1本が集合体になれば筋力に凄い差が出てくるよね。。
外国人に筋骨隆々の人が多いのはこう言う理由もあったんだ。
これに対して日本人は遅筋が発達しています。
遅筋は有酸素運動や持久力系の競技時に高いパフォーマンスを発揮します。
日本人がマラソンや競歩などの持久系種目に強いのはこういった理由が背景にあるからなんですね!
一方、日本人が短距離走やパワー系の種目に向かないのもまた同じ理由からです😨
通りでなかなか外国人に歯が立たない訳です・・・

日本人には日本人の土俵があるっちゅう事や!得意な分野で勝負しよな♪
②遺伝子
「遺伝子」も先天的な要因として挙げられます。
人間の遺伝子タイプには3種類の型があります。
①R/R型・・・速筋型
②R/X型・・・速筋と遅筋のバランス型
③X/X型・・・遅筋型
自分の遺伝子タイプを要チェック👇
この中でR/R型(速筋型)に多く存在する遺伝子が
【ACTN3】という遺伝子です。
更に、【ACTN3】遺伝子内に
“αアクチニン3”
というタンパク質も存在しています。
MYDENSI
きのこらぼ
文章より図で見る方が一目瞭然ですね👆
この ”αアクチニン3” が多ければ多い程、瞬間的なパワーを発揮しやすくなるという訳です。

X/X型の遺伝子内には “αアクチニン3” は殆ど見られん。日本人はこのX/X型が多い人種なんや!
中にはR/R型のタイプの人も居ると思いますが、日本人の中では少数派ですね😲
日本人が持久系の種目に強い事は前述しましたが、こういう理由もあったんですね!
ちなみに僕も完全にX/X型の典型的な日本人タイプだと思います。
昔から足の速さや短距離走とは無縁の人生だったので(笑)
逆に欧米人はR/R型が多い傾向にあります。
“αアクチニン3” の割合が多い為、必然的に足は速くなりやすいです☺

遺伝子レベルから見比べてもはっきりとした違いがあるんだね!
③骨盤の前傾
「骨盤の前傾」も足の速さを生む重要なファクターです。
実はこれにも「腸腰筋」が関与しています☝️
人間が走る時は必ず前傾姿勢になりますよね。

体を前方に傾ける訳ですが、この時に重要な要素が「骨盤の前傾」です。

骨盤の前傾を促すのが「腸腰筋」の役割なんや!
腸腰筋は骨盤の前面に位置しており、収縮する事で骨盤の前傾を促す作用があります。

骨盤が前傾していると走る時にどう有利なの??
有利なポイントは至ってシンプルです☺
【重心の位置が前方に移動するから】
これに尽きますね!

重心が前方に移動すると・・・?
走る時は当然ですが前に進みますよね?
ベクトルは前方にかかる訳です。
その際、重心の位置はどこにあるのがベストなのかを考えてみて下さい。

そういう事か!
重心は前方にあるのがベストなんだ!
そうです。
骨盤が後傾していては前方にパワーが上手く伝わりませんよね。
“骨盤が前傾かつ重心が前方にある”
この状態が望ましいんですね💡
何度もお伝えしていますが
「欧米人の腸腰筋は日本人の3倍の強さ」です。
3回目ですね(笑)
この事実は
【欧米人の腸腰筋は日本人の3倍の収縮力がある】
と言い換える事も出来ますよね☝
収縮力が強ければ強いほど骨盤の前傾も強くなります。
その結果
腸腰筋の収縮力によって骨盤が前傾
👇
重心の位置が前方にシフト
👇
スムーズな重心移動が可能に
👇
足の速さに繫がる
という図式が成り立ちます。
逆に日本人は骨盤後傾タイプが多いので、この図式が成り立たないんですね。。

先天的な骨格差や筋力差は仕方ない部分やけどな・・・
同じ日本人としてもどかしい気持ちですねm(__)m
今回は【足の速さの秘訣】について
「腸腰筋」や「人種の違い」といった視点から紐解いてきました。
今回の話だけを聞いていると、日本人の能力が劣っている様に感じたかもしれません😨
しかし、トレーニング方法や鍛え方次第で欧米人に肉薄する事も可能だと思います。
この事は先程ご紹介した、桐生選手や末續さんが既に証明してくれています!
近い将来、日本人選手が短距離種目で金メダルを獲得する姿を見てみたいですね!(^^)!
今日はここまで!
ではまた♪