こんちわっす!
今回は
【デイサービス】
についてのお話をしていきたいと思います!
そもそも皆さんは 「デイサービス」 ってご存知でしょうか?
厚生労働省の定義では以下の様になっています👇
通所介護の事業は、要介護状態となった場合においても、その利用者が可能な限りその居宅において、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう生活機能の維持又は向上を目指し、必要な日常生活上の世話及び機能訓練を行うことにより、利用者の社会的孤立感の解消及び心身の機能の維持並びに利用者の家族の身体的及び精神的負担の軽減を図るものでなければならない。
引用元:厚生労働省
何のこっちゃ分かりませんね(笑)
簡単に表現すると
”食事や入浴・機能訓練などの介護サービスを日帰りで受けられる施設”
とい言った所ですかね。

要するに介護が必要な人の為の施設って事ね!
対象者は自然と高齢者になる訳だね。

そういう事や!
超高齢化社会の日本においては無くてはならない施設とも言えるで!
自分の家族が利用しているという人も少なく無いと思います💡
将来的には利用する人も多いと思うので、是非この機会に理解を深めて貰えればと思います!
「デイサービスで働いてみたい!」と考えている人にも是非読んで貰いたいです♪

📒この記事を読んで分かる事
- デイサービスはどんな場所か
- デイサービスの利用条件
- 受けれる介護サービスの種類
- デイサービスの重要性
デイサービスの沿革
デイサービスの始まりは1979年まで遡ります。
50年近い歴史がある事になります。
ですが当時はまだ介護保険法などの整備がされておらず、事業所数は限られていました。
それが1997年に介護保険法の制定、2000年に本格的な運用が始まった事により、デイサービスの数は飛躍的に伸びていきました。
2024年時点では約4万3000もの事業所が存在しています。
引用元:介護ニュースJoint
補足しておきます。
※通所介護 = デイサービス
※地密通所・・・地域密着型通所介護
通常のデイサービスと地域密着型デイサービスの詳しい違いはここでは割愛します。
強いて言うなら、経営者が違うと言う点です。基本的なサービス内容などは一緒と考えて貰って大丈夫です☺
ここ10年の事業者数は横ばいですが、将来的には減少に転じる可能性があるとの意見も聞かれます。
その背景には、現役世代の業界離れなどが加速している側面もあるからです。
業界離れの原因についてはこちらを参照👆
デイサービスの利用条件
デイサービスの沿革が理解できた所で
「どんな人がデイサービスを利用できるのか?」
という部分を解説していきます。
まず大前提として、要介護認定を受ける必要があります。
介護を受ける必要があるかどうかを第三者に客観的に判断してもらう
という事ですね。
これを【認定調査】と言います。

市区町村の職員が自宅を訪問し、自宅での生活状況の確認や聞き取り調査などを行います。
認定調査により、介護を受ける必要があると認められればデイサービスの利用が可能になるという流れです。
認められたら実際に介護保険を申請しサービスを受けます。
ですが、誰でもサービスを受けれるという訳ではありません。
介護保険申請が可能な人は以下の通りです👇
①65歳以上の人(第1号被保険者)
②40歳以上65歳未満の人(第2号被保険者)
どちらも介護保険料を納めている事が条件となります。
大きな違いを挙げるとすれば「要介護状態になった理由」です。
第1号被保険者の場合は特にこれといった規定は無く、言わば加齢による機能の低下などでも無条件でサービスを受ける事ができます。
一方で第2被保険者の場合は【特定疾病】と認められた場合のみしかサービスを受ける事ができません。
第2被保険者の場合は比較的年齢が若い事もあり、ただの老化ではサービス対象にならないと言う事です。
特定疾病とは以下を指します☝
【特定疾病に該当する16の疾病】
引用元:厚生労働省
◆ がん(がん末期)
◆ 関節リウマチ
◆ 筋萎縮性側索硬化症
◆ 後縦靱帯骨化症
◆ 骨折を伴う骨粗鬆症
◆ 初老期における認知症(アルツハイマー病、脳血管性認知症等)
◆ 進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病(パーキンソン病関
連疾患)
◆ 脊髄小脳変性症
◆ 脊柱管狭窄症
◆ 早老症(ウェルナー症候群等)
◆ 多系統萎縮症
◆ 糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症
◆ 脳血管疾患(脳出血、脳梗塞等)
◆ 閉塞性動脈硬化症
◆ 慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎等)
◆ 両側の膝関節又は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症
凄いボリュームになってしまいました💦
この疾病に該当する人は65歳以上にならなくても介護サービスが受けれる場合があると言う事になります。
介護保険というと高齢者のイメージが一般的に強いと思いますが、場合によっては若年者の人でも利用が出来るんです!(^^)!
日本の公的保険制度は本当に充実していますよね♪
介護度の分類

続いては介護度の分類についてです。
認定調査により介護の必要性があると判断されると、残存機能の程度によって介護度のレベルが決定します。
大きく分けて
①要介護
②要支援
の2種類があります。
それぞれの違いについて解説していきます。
①要介護
一つ目は「要介護」について。
”一人では日常生活がままならず、支援が必要な状態”
の事を指します。
- 要介護1
- 要介護2
- 要介護3
- 要介護4
- 要介護5
介護度が高くなるにつれて重症度も比例して高くなっていきます。
それぞれの介護度によって月額で利用できる限度額が決まっており、その中でどんな介護サービスを使うかを判断していく必要があります。(※介護度が高い方が使える金額は多い)
訪問介護、訪問入浴、訪問看護、訪問リハビリ
様々な介護サービスがありますが、その中の一つに【デイサービス】も含まれている訳です。
必ずしもデイサービスを利用しないといけない訳ではありませんのでお間違いの無い様に。
デイサービスはあくまでも選択肢の中の一つに過ぎない
という事ですね!
②要支援
二つ目は「要支援」です。
”基本的には一人での生活が可能だが、一部支援が必要な状態”
の事を指します。
- 要支援1
- 要支援2
要支援については「介護予防サービス」とも呼ばれ、要介護状態になるのを未然に防ぐ事を目的としています。
要介護の人と比べると自立度が高い部分が特徴的です。
要介護の人より受けれる介護サービスは少ないですが、要介護の人と同じようにデイサービスに通う事も可能です。
実際に働いていると
「要介護だけど要支援レベルじゃないの?」
「要支援だけど要介護レベルじゃないの?」
と思う人は多々いますけどねm(__)m
デイサービスあるあるですね(笑)
介護サービス一覧
では、デイサービスで受けられる介護サービスはどんな物があるのか?
各サービスの特色や担当職種の違いなどを見ていきましょう!
送迎
デイサービスはまず利用者さんを自宅に迎えに行く所から1日が始まります。
”送迎に始まり送迎に終わる”と言っても過言ではありません。
介護する相手が居ないと何も始まりませんからね。
- 介護職
- 機能訓練指導員
- 看護職
- 業務員
- 運転手
送迎については職種を問いません。
特別な資格も要らず、普通運転免許を持っていればオッケーです🙆
ただし、介助が必要な高齢者が相手という事を忘れてはいけません。
歩行が不安定な人も居れば、車椅子のまま送迎車に搭乗する人も居ます。
歩行介助の知識やスキル、福祉車両の取り扱い知識が必須です。
気を抜くと転倒などの事故に直結するので注意が必要です。
更に重度の人になれば、ベッドから車椅子への移乗介助などが必要な場面もしばしばあります。
ある程度の介護知識やスキルが備わっている事も重要な要素になりますね☝

元気な人を送り迎えするのとはワケが違うから気を付けないとね。

家族の力だけでは難しい事もある。
外出機会を作るといった面でも重要なサービスなんや!
【安全・安心】が送迎の大原則です!
人の命を預かっているので当然ですけどね!(^^)!
入浴
デイサービスにおける入浴サービスはとても大きな意味合いを持ちます。
答えは至ってシンプルです。
「家では自力でお風呂に入れないから」です。

家のお風呂って浴槽が深かったり手すりが無かったりするもんね!
1人で入るのはちょっと大変かも。。

デイサービスのお風呂は環境も整っていて職員の介助もある。安心して入れるんや♪
これがデイサービスを利用する最大の理由と言っても良いくらいです!
- 介護職
- 看護職(更衣などの補助的役割)
入浴介助が出来る職種は介護職に限られます。
入浴介助は【介護職の専売特許】だと思います。
これだけは他職種には真似できません。というか真似してはいけませんね。
補助的な役割で看護職が着替えなどを手伝う事はありますが、それ以上の介入はしません。
「介護職の人は本当に凄いなぁ~」といつも思いながら仕事しています☺
一言に入浴といいますが、基本的には2種類の入浴方法が存在します。
①一般浴
②機械浴
それぞれ説明していきます。
①一般浴
まずは一般浴。
温泉や銭湯の大浴場のイメージに近いですね💡

一般浴の対象となる人は自力、もしくは介助で移動が出来る人になります。
介護職による移動介助、洗身・洗髪介助、入浴時の見守りなどが受けられます。
②機械浴
もう一つの入浴方法が機械浴。
これは一般の方には少しイメージがしにくいかも知れませんね。
機械浴も大きく分けると
- 座浴
- 寝浴
の2種類があります。

写真は座浴の際に使用する機器になります💡
座ったまま入浴が出来るという優れものです♪
歩行状態が不安定で一般浴での入浴が困難な場合に使用します。
更に重度な人には寝浴を使用するという選択肢もあります。
対象となるのは座位姿勢が保つ事が難しい人などです。
機械浴を使用するメリットとしては
- 歩行や移動が困難な人でも入浴が可能
- 利用者、介助者ともに身体的負担が少ない
- 介助者の精神的負担も減る
などが挙げられます。
お互いにとって良い事だらけですね!
排泄

排泄介助についても入浴介助と並んでニーズが高いサービスです。
- 介護職
- 看護職
排泄介助についても介護職が高い専門性を発揮する分野です。
看護職でも対応できる部分はありますが、介護職と比較すると専門性はやや劣ります。
排泄介助の種類については以下の様になります👇
- トイレ介助
- ポータブルトイレ介助
- 差込便器、尿器介助
- オムツ介助
主にデイサービスで行う介助は
トイレ介助・オムツ介助
になりますかね💡
- トイレ介助 ⇒ トイレまでの誘導、排泄後の清拭、衣服の上げ下ろしなどの一連の流れを指す。
- オムツ介助 ⇒ ベッド上でのオムツ交換の事を指す。
特にオムツ介助については専門的なスキルが要求される為、自宅では交換が難しいといった家庭も多いです。
清潔を保ち、気持ちよく生活を送る為に欠かせない介助ですね☺

トイレのお手伝いって素人にはちょっと抵抗があるよね・・
仕事とは言え、尊敬しちゃうな!

排泄介助は衛生状態を保ったり、健康状態を観察するのに重要な役割を果たしているんやで!
バイタルチェック・医療処置
デイサービスに通所したら、まずはバイタルチェックを含めた健康チェックから始まります。

バイタル値が安定しなかったり、衛生面のトラブルなどがあると入浴サービスが実施出来ないケースもあります。その他のサービスも同様です。
判断次第では著しく体調を崩したり悪化させる事もあるので、注意深い観察が必要です。
- 看護職
- 介護職(医療処置は不可)
- 機能訓練指導員(医療処置は不可)
バイタルチェックや医療処置は主に看護職が行います。
バイタルチェックに関しては介護職や機能訓練指導員でも可能ですが、医療処置に関しては看護職にしかできません。
他職種が行うと違法になってしまうので注意か必要です⚠️
更に看護職と言えど、医師の指示が無ければ医療処置は認められません。あくまでも医療行為の補助的な形に限られます。
- 創部や褥瘡の処置
- 血糖値の測定やインスリン注射
- 胃ろう管理
- 酸素ボンベの交換
- 摘便(浣腸)
- 喀痰吸引
上記の様に医療処置は多岐に渡ります。
自宅では対応できない
病院まで連れていく事ができない
そういった事情がある人にとってはとても心強いですよね!(^^)!
食事

デイサービスでは栄養バランスの考えられた食事を提供します。
自力で摂取出来ない人への介助、嚥下状態の評価、摂食動作の確認などに有用です。
また、独居(一人暮らし)の人の場合、栄養が偏りがちになったり、食事の用意が出来ないなどの悩みを抱えています。
そんな人にとってはしっかりとした栄養が摂取出来る貴重な機会にもなります。
栄養状態の不良は
- 筋肉や骨量の低下
- 細胞分裂の抑制
- 思考能力の鈍化
- 活力の減退
などの機能低下にも繫がります。

食事から色んな情報が得られるんだね!

人間の体は食べた物から作られる。食事量からその日の体調も予測が出来るんや!
やはりそれだけ「食」は人間にとって切り離せない物なんですよね!
純粋に食事を楽しみに通所される人もいらっしゃいますしね♪
- 介護職
- 看護職
担当する職種は主に介護職と看護職になります。
食事介助技術や食事形態の判断などは介護職
嚥下状態や口腔内状態などの確認は看護職
それぞれに秀でているイメージがありますね💡
機能訓練(リハビリ)
最後は機能訓練です。
介護業界ではリハビリの事を「機能訓練」と表現します。
日常生活に必要な能力を向上させる事を目的としています。
- 機能訓練指導員
- 看護職
ここは【機能訓練指導員の独壇場】ですね!
看護職でも機能訓練は行えますが、やはり専門性は機能訓練指導員には届きません。
入浴や食事とは違って希望者のみの実施ですが、一定の需要はありますね☺

リハビリまで受けれるんだ!
デイサービスは何でも出来るんだね♪

デイサービスに来れば多種多様なサービスが受けれる。介護業界のイオンモールみたいなもんやな!
僕の働いてるデイサービスでは食事や入浴サービスを受けず、機能訓練だけを目的に利用している人も居る程です。
病院や整形外科などでは無く、デイサービスを治療の場に選んで頂けるのは本当に嬉しい限りです😀
機能訓練指導員が常駐している事で
- 他事業所との差別化を図れる
- 違った視点からのアドバイスが可能
- 他職種との橋渡し役になれる
などのメリットもありますしね♪
詳しい仕事内容はこちらを参照👇
デイサービスの1日
ここら辺でデイサービスの1日について紹介しておきます♪
流れはおおまかに次の様になります。
- 8:40朝の送迎
- 9:30バイタルチェック・入浴
- 12:00食事
- 13:00余暇時間
- 14:00レクリエーション活動
- 15:00おやつ
- 15:45帰りの送迎
時間ごとにサービスが区切られています。
迎えや帰りの時間がある程度決まっている為、そこから逆算してタイムスケジュールを組まないといけないんですよ😨
結構時間との勝負なんですよね。。
イレギュラーな事が起こる場合もあり、思うようにいかない時もありますし💦
忙しい分、充実感はあるんですけどね!
機能訓練指導員から見たデイサービスはこんな感じです👇
デイサービスの存在価値
超高齢化社会を迎えている日本にとって、デイサービスの存在は大きな意味を持ちます。
介護需要が増えている反面、要介護者を支える現役世代に大きな負担がのしかかっている事も事実です。
- 核家族化
- 少子化
- 離職者の増加
- 慢性的な担い手不足
- 業界に対してのネガティブなイメージ
などの社会背景が理由となり、将来への不安や懸念が強くなっています。
今後も高齢者は増え続ける
今後も子供は増えない
この事実は揺るがないと思います。
そんな中、デイサービスを含めた介護施設の需要は益々増していくでしょう。
個人の力ではどうしようも無い部分はありますが
一人一人が社会を支えているという自覚・やりがいを持つ事で、明るい未来が切り拓ける可能性はあります。
デイサービスには今後もそういう存在であって欲しいと思っています!(^^)!
今日はここまで!
ではまた♪