こんちわっす!
連日猛暑が続きますね🌞
最近メディアでよく耳にするようになった
【ペットボトル症候群】
という言葉。
一度は聞いた事があるのではないでしょうか?

テレビやネットニュースで話題になってるよね!
名前だけ聞いても詳しい内容があまりピンと来ませんよね。
結論から言ってしまうと
【ペットボトル症候群】=【急性糖尿病】
と言い換える事が出来ます。
これだけでは少し説明不足なので
・生理学的に見るペットボトル症候群
・熱中症との関係性
・予防法
・事例紹介
この4点を基に解説していきたいと思います!(^^)!
正しく理解して暑い夏を乗り切りましょう!
生理学的に見るペットボトル症候群
ではまず生理学的な観点からペットボトル症候群を深堀りしていきましょう☺
深堀りしていく内容はこちらの3点です。
・定義とメカニズム
・清涼飲料水に含まれる糖分量
・ケトーシスとは
基礎的な部分なので詳しく解説していきたいと思います!
定義とメカニズム
ペットボトル症候群とは
糖分を含むスポーツドリンク、清涼飲料水を大量に飲み続けることによって起こる、急性の糖尿病である。
引用元:Wikipedia
上記の様に定義されています💡
これこそが冒頭で述べた
【ペットボトル症候群】=【急性糖尿病】
と呼ばれる由縁になります。
体内でどんな状況が起こっているのか?
生理学的なメカニズムは以下の通りです。
糖分の大量摂取
👇
血糖値が急上昇
👇
インスリンの大量分泌
👇
インスリン抵抗性の増大
👇
高血糖状態が持続
👇
ケトーシスの発症
要約すると
“糖分の過剰摂取により血糖値が急上昇し、インスリンの働きが悪くなる”
という事になります。
シチュエーションとしては
「暑い夏に清涼飲料水を一気飲みする」
これが一番多い印象です😨

心当たりがあるなぁ。。

水分補給の方法として勘違いされがちや。気をつけよな!
清涼飲料水に含まれる糖分量

清涼飲料水には大量の糖分が含まれており、昨今では飲み過ぎによるペットボトル症候群が後を絶ちません。
清涼飲料水と言うと ”炭酸飲料” などのイメージが強いですが、実は普段口にしている飲み物の殆どが清涼飲料水なんです😲
- 炭酸飲料
- 果実飲料
- 茶系飲料
- コーヒー飲料
- スポーツ飲料

えっ?スポーツドリンクも!?
何を飲めばいいんだ・・・
一般的に水分補給に良いとされている
スポーツドリンク
なども清涼飲料水に含まれるんです!
意外ですよねm(__)m
乳酸菌飲料、乳及び乳製品を除く、アルコール分1%未満の飲料
食品衛生法によると清涼飲料水の定義は上記の様になっています👆
それぞれに含まれている糖分量は以下の通りです。
- 炭酸飲料 ⇒ 角砂糖10~16個分
- 果実飲料 ⇒ 角砂糖12~15個分
- 茶系飲料 ⇒ 角砂糖8~10個分
- コーヒー飲料 ⇒ 角砂糖8~10個分
- スポーツ飲料 ⇒ 角砂糖5~8個分
やはり断トツで多いのが炭酸飲料。もはや糖分の塊と言ってもいいレベル😨
次いで多いのが果実飲料。オレンジジュースやリンゴジュースなどが代表的ですね。
茶系飲料とは紅茶などを指します。ミルクティーなどには糖分が多く含まれています。
カフェラテやミルクコーヒーなどのコーヒー飲料にも茶系飲料と同様に糖分が多く含まれています。
最後にスポーツ飲料。前述しましたが、国民的スポーツドリンクのアクエリアスやポカリスエットなどにも糖分が入っています。

普段から飲んでいる物ばかりだ。。
こんなに糖分が入っているなんて知らなかった・・・

知らず知らずのうちに大量の糖分を摂取しているんや。糖尿病や生活習慣病の原因にもなるし注意が必要や!
ケトーシスとは
ペットボトル症候群の発症により高血糖状態が持続した結果、陥ってしまうのが「ケトーシス」
別名【清涼飲料水ケトーシス】や【ソフトドリンクケトーシス】とも呼ばれます。
体内で高血糖状態が続くと、ケトン体という物質が形成されます。
このケトン体が血中に増えすぎる事により「ケトーシス」を引き起こします。
- 喉の渇き
- 頻尿
- 倦怠感や疲労感
- 腹痛
- 嘔吐
- 意識障害
- 呼吸困難
重篤なケースでは意識障害や呼吸困難などを引き起こす事も。
最悪の場合、命を落とす事もあり得ます。。

糖分の過剰摂取による体内組成の崩れが原因や。適切なバランスを保つ事が重要やで。
ケトーシスを発症した一例を見てみましょう☝
引用元:日本医事新報社
血糖値とケトン体の数値が異常に高い事が見て取れます。
更に糖尿病の指標であるHbA1cも高値です。
極めつけは尿にまで糖とケトン体が。
全て正常値を大幅に超えています。。
まさに【急性糖尿病】のモデルケースですね💦
ここまで来ると生命にも危険を及ぼすレベルです・・・
取返しのつかない事態にならない様、日頃から適度な摂取量を守りましょう!(^^)!

自分の身を守る為にも、正しい知識をつけておく必要があるね!
熱中症との関係性
ペットボトル症候群は「熱中症」と密接な関係にあります。

理由は至ってシンプル。
熱中症予防の為に清涼飲料水をがぶ飲みしてしまうから
これに尽きますね!
だからと言って全ての清涼飲料水がダメな訳でもありません。
スポーツドリンクには電解質・クエン酸・アミノ酸なども含まれており、水分補給や疲労回復に有用な側面もあります。

じゃあ何が問題なの?
一番の問題は【摂取の方法】なんです!
一気に飲んでしまうから血糖値が急激に上がる訳ですよね?
じゃあこまめに飲んだり水で薄めたりして飲めば?
何の問題も無い筈です☺
工夫次第で効果的な水分補給になり得るという事です。

情報を鵜呑みにせず、自分自身で考えて判断する事も大事や!
適切な水分補給の方法はこちらをどうぞ👇
予防法
ペットボトル症候群の概要が少しずつですが分かってきましたかね?
では予防法はどうすればいいのか?
という部分について触れていきましょう☝
効果的な予防法は次の通りです💡
・普段から糖分の取り過ぎに気を付ける
・規則正しい食生活を心掛ける
・こまめな水分補給
どれも見慣れた項目ですね。。
誰でも考え付きそうですが(笑)
詳細を一つずつ解説していきます!(^^)!
普段から糖分の取り過ぎに気を付ける
まずは「普段から糖分の取り過ぎに気を付ける」
人間は良い事も悪い事も、習慣化する性質があります。
特に食生活はその傾向が強い様に思います。
“夏場に清涼飲料水を飲み過ぎてしまう”
これも普段からの習慣による所が関係している様に感じますね!
【普段から甘い飲み物や食べ物を遠ざける癖をつける】
これが回避する近道じゃないかと個人的には考えています☺

甘い物には中毒性があるからね・・
依存し過ぎない様に気を付けないと。
まぁこれが簡単そうで一番難しいんですけどね・・・
「シンプル イズ ベスト」
結局はここに行き着くのではないでしょうか!(^^)!
規則正しい食生活を心掛ける
次は「規則正しい食生活を心掛ける」

体調を整える上では基本的な部分ですが
ペットボトル症候群を防ぐ上でも重要なファクターになります。
理由を解説していきます☝
ペットボトル症候群の原因は「血糖値の急上昇」にあると前述しました。
ならば
【血糖値を上がりにくくすればいい】
という事になりますよね?

理論的にはそうなるよね。
でも具体的にはどうすればいい?
結論から言うと
【空腹の状態で飲み食いしない】
になります。
空腹の状態で飲食をすると血糖値が急上昇するというエビデンスが証明されています💡
血糖値が上がりやすい具体例は以下の通りです👇
- 食事の間隔が空きすぎている
- 糖質に偏った食事
- 早食い
- 大食い
特に多いのが
朝食を抜いた状態での一気飲みやドカ食いなどですかね😨

これも心当たりがあるなぁ。
危険な事をしてたんだなぁ・・
僕も過去にこれで痛い目に遭いました。。
詳細はまた後で(笑)
更に「何を飲むか?何を食べるか?」も重要です。
食物にはそれぞれ【GI値】という指標が存在します。
“グリセミックインデックス“ とも呼ばれ、血糖値の上昇速度を図る指標になります。
GI値が高ければ高いほど血糖値の上昇速度は高くなり
GI値が低ければ低いほど血糖値の上昇速度は低くなります。
すなわち
GI値の低い物を意識的に摂取し、血糖値の上昇を抑えられるかがポイントになる
という訳です!
GI値を示した一覧表です👇
引用元:日経Gooday
やはり糖分が多い食品はGI値が高いですね・・・
一般的に60~70を超えると【高GI食品】と言われています。
【空腹状態】+【高GI食品】のダブルパンチはペットボトル症候群になる可能性がかなり高いので注意が必要です。
予防法としては
- 三食きっちり食べる
- 食事の間隔を一定にする
- 過度な空腹状態を避ける
- 低GI食品から摂取する
などが効果的です!
食事の最初に低GI食品から意識的に摂取し、血糖値の上昇を緩やかにする
いきなりご飯やメインのおかずを食べるのでは無く、副菜の野菜や汁物から食べる
といったイメージですかね!(^^)!
この考えは結構大事だと思います!
もちろんこれだけで必ずしも防げるという訳ではありませんが、ある程度のリスクは減らせると思います♪

食生活が大切という背景にはこんな理由もあったんだ!勉強になったな♪

生活習慣病を予防する観点からも知っておくとええで♪
こまめな水分補給
最後は「こまめな水分補給」
これは日頃から口酸っぱく言われていると思いますが😲
”喉が渇いた”
と感じた時に既に脱水症状は始まっていると言われています。
「そうなる前に飲もう!」という簡単な話なんですけどね・・

これが分かってても出来ないんだよなぁ。。
“喉が渇いた” と感じなければ一気に飲む必要も無い訳ですから。
理にかなっている方法だと思います!
「こまめな水分補給」と言うとかなり抽象的なので具体的な頻度や摂取量を表すと
1時間に1回程度
コップ1杯分程
こんな所でしょうか☝
これもやはり【習慣化】が大事ですね!
無意識に
「あっ!気づいたら飲んでた!!」
くらい体に染みついてきたらこっちのもんです♪

何事も習慣化が大事や。
3週間継続できると習慣化するというデータもあるで!
事例紹介
ペットボトル症候群を発症する場面は様々です。
今回は僕自身の事例を紹介します💡
偉そうな事を言っておきながら、実は僕もペットボトル症候群を経験しているんです💦
お前の事なんか興味ねぇーよ。
という人は読み飛ばして下さい(笑)
これは整骨院時代のお話です。
今から約15年前頃だったかな?
日頃から整骨院に通ってくれていた高校生(バレーボール部)の試合の応援に行った時の話です。
7~8月の真夏だった記憶があります🌅
さて、問題行動はここからですm(__)m
まず、朝起きて朝食も摂らずに会場へ。
道中、水分補給用にコンビニで飲み物を購入。
そこで買った飲み物は何と・・・
コーラ!!

当時の僕には恥ずかしながら大した知識が無かったんですよね。。
ガチガチの清涼飲料水です。アホですよね。
バレーボールの試合なので場所は体育館。
屋内は風通しが悪く、まさにサウナ状態😨
朝からろくに食事や水分補給をしていないので空腹&口渇状態。
そこで手元のコーラを一気飲み!!

はい、終了です。。
まさに【空腹状態】+【高GI食品】のダブルパンチ・・・
若気の至りってやつですかね。
その後どうなったでしょう?
この記事を読んで頂いた方なら容易に想像が出来ると思います(泣)
幸いにも
「気持ち悪くなって嘔吐しそう」
レベルで済みました。
その日は1日体調が戻らず、ずっと家で寝ていました。
病院に搬送されるまでには至らず良かったですが・・・
当時はまだペットボトル症候群がそこまで認知されていなかった事もありましたが
今思うと間違いなく【ペットボトル症候群】でしたね。。
苦い思い出です😢
今回は誰でも身近に起こり得る
【ペットボトル症候群】
について解説しました!
その殆どが
知識不足 誤認識 生活習慣
などが主な原因ですm(__)m
予め分かっていれば防ぐ事は可能です。
僕みたいにならないように、自分の身は自分で守りましょうね(笑)
この機会に理解を深めて頂けたらなぁと思います☺
今日はここまで!
ではまた♪