【経験者が語る】機能訓練指導員に転職する際に知っておきたい事5選

平行棒内での歩行訓練を指導する白衣男性

こんちわっす!

唐突ですが、皆さんは転職した経験がありますか?

現代の日本では2人に1人は転職を経験していると言われています。

柔整師の卵
柔整師の卵

2人に1人も!?

1つの会社で定年まで勤めあげるのが普通だと思っていたよ・・

柔整ゴリラJr.
柔整ゴリラJr.

意外やろ?時代の流れと共に社会状況も刻一刻と変わっていってるんやで!

終身雇用の考えが根強かった日本において、近年ではその状況は崩れつつあります。

僕自身も例外では無く、整骨院業界から機能訓練指導員に転職したという経験があります。

今回はそんな経験を元に

「機能訓練指導員に転職する際に知っておきたい事5選」

というテーマでお話していきたいと思います!(^^)!

同じようなキャリアを検討している人にはぜひ見て貰いたいです♪

機能訓練指導員が分からない方の為に簡単に紹介しておきます☟

【機能訓練指導員】【介護施設でリハビリを行う者】

ではいきましょう!

柔整ゴリラ
柔整ゴリラ

📒この記事を読んで分かる事

  • 機能訓練指導員に必要な資格
  • 転職する際に理解しておきたいポイント5つ
  • 転職するメリットとデメリット
  • 実際の転職体験談

機能訓練指導員になる為の条件

まず機能訓練指導員として働くにはある条件を満たす必要あります。

医療系の国家資格を保持している」

これが大前提になります。国家資格が無ければ機能訓練指導員として働く土俵にも立てないという訳です。

当ブログでも何度も紹介していますが、おさらいを含めて確認しておきましょう!

以下の国家資格が必要になります👇

機能訓練指導員に必要な国家資格
  • 柔道整復師
  • 理学療法士
  • 作業療法士
  • 言語聴覚士
  • 看護師
  • 准看護師
  • あん摩マッサージ指圧師
  • 鍼灸師(※一定の実務経験が必要)

※機能訓練指導員とは役職名であり、”機能訓練指導員” という資格自体は存在しません。

勘違いされやすい所なのでお間違いの無い様に☺

下記の表は機能訓練指導員の資格別の内訳です。 ※令和4年時点の統計です

機能訓練指導員の資格内訳
引用元:介護のほんね

看護師が飛び抜けて多いですね。

看護師が多い理由としては、理学療法士・作業療法士・柔道整復師などの専門職の業界参入が少ない事が考えられます。

従って、看護師が機能訓練指導員を兼務している施設も多いんですね。

近年では徐々に専門職の参入も増加しているので、今後の割合は変化していくかも知れませんね!

詳しくはこちらでも紹介しています👇

知っておきたい事5選

機能訓練指導員になる為の基準を理解した所で、早速本題に入っていきたいと思います!

1つずつ解説していきます!(^^)!

① 対象者は高齢者

グループレクリエーションを楽しむ高齢者

機能訓練指導員が在籍するのは主に介護施設です。

従って機能訓練を行う相手は必然的に高齢者になります。

これが整骨院や整形外科などの一般的な治療院と決定的に違う所です。

整骨院や整形外科であれば子供から高齢者まで老若男女問わず来院されますからね。

年齢が違えば症状や治療法も異なってきます。様々な症例を経験出来たり、技術にも磨きがかかります。

一方で介護施設は高齢者のみ。

治療院では見る事のない事例も多いですが、どうしても症例としては似通ってしまいます。

違いをまとめると次の様になります👇

介護施設
  • 対象者は高齢者に限られる
  • 機能低下や病気による症例が多い
  • 症例は似通う傾向にある
治療院
  • 対象者は老若男女問わない
  • 怪我や年代別の特有疾患が多い
  • 症例は多種多様

それぞれに一長一短があり、この違いをどう捉えるかは個人の判断になります。

柔整師の卵
柔整師の卵

働く場所が違うだけで随分と環境が変わるんだね!

柔整ゴリラJr.
柔整ゴリラJr.

自分の専門性を活かせる職場を探す事が大事やな!

僕は介護施設と治療院のどちらの経験もありますが

介護施設は「利用者さんと寄り添いながらゆったりと働きたい人」

治療院は「色んな患者さんと触れ合いながらバリバリ働きたい人」

に向いているというイメージがありますね💡

治療院を経験した事がある人にとっては、介護施設は物足りないと思う可能性はありますがm(__)m

転職する際、叔母にも

「急に相手がじいちゃんばあちゃんだけになって大丈夫か!?」

と心配された事もありました(笑)

逆に治療院の仕事には疲れたもう少しゆっくり仕事がしたい、という人には機能訓練指導員がオススメかもしれませんね♪

② 医療業界とは全くの別物

「整骨院」「機能訓練指導員」への転職は

「医療業界」「介護業界」への転職と同義です。

介護施設でリハビリが出来る言っても、業種が介護業界である事に変わりはありません。

医療業界では無い為、治療環境や設備が整っていません。

医療業界との違い
  • 治療設備が整っていない
  • 機能訓練指導員は1人の場合が多い
  • リハビリ目的の違い

その他にも上記の様な違いがあります。

治療設備が整っていない

介護施設には十分な治療設備が整っていません。

治療院の様な治療機器、専用の治療スペースは設けられていません。

せいぜいあるのは

  • 平行棒
  • 昇降台
  • エアロバイク

といった所でしょうか。

施設にもよりますが、大抵がこれくらいの設備だと思います。

リハビリを前提として施設を作っていないので仕方ないですけどね・・・

専用の治療ベッドなどももちろん無く、利用者が静養に使うベッドしかありません。

ベッドが満床になっていたら使えない事もしばしば。。

頼れるのは自分の技術だけになります。

従って、ある程度の臨床経験が無いとリハビリの際に戸惑うケースも少なく無いです。

柔整師の卵
柔整師の卵

臨床経験は重要だよね。

僕ももっと技術や経験を積まないと!

特に多いのが、新卒者で臨床経験が無く入職してくるパターンですね。

何をしていいのか分からず、短期間で退職していくケースもよく耳にします。

僕の働いているデイサービスでも、前任の機能訓練指導員はこのケースでした💦

やはりある程度の臨床経験を積む事は必要ですね!

機能訓練指導員は1人の場合が多い

介護施設における機能訓練指導員の配置は基本的に1人体制の施設が多いです。

複数人が在籍する施設も稀にあると思いますが、殆どが1人だと思います。未だに配置が無い施設もあるくらいですからね。

これがどう仕事に影響するかという事ですが

相談する相手が居ない

責任はすべて自分

という部分に繫がります。

治療院であれば少なからず上司や先輩が居ます。治療技術のアドバイスや相談に乗ってくれるでしょうし、何かミスがあっても責任を取るのは上司です。

これが介護施設では無いんです。

柔整師の卵
柔整師の卵

孤独なんだ・・・

話し相手が居ないのは精神的に辛いよね。。

新卒者に離職率が高いのも、こういった事が一因でもあると考えられます。

逆を言えば、「誰にも干渉されず自由に仕事が出来る」といったメリットはありますけどね!(^^)!

僕はどちらかと言えばこのタイプです(笑)

リハビリ目的の違い

リハビリ目的についても違いがあります。

治療院・・・症状の治癒、回復

介護施設・・・残存機能の維持

介護施設の主な目的は【機能の維持】です。

対象者が高齢者である事から

現状の機能を維持し、家での生活を継続する

という考えが第一になります。

柔整師の卵
柔整師の卵

そもそもの考え方が違うんだ。

もちろん治癒・回復まで出来るに越した事は無いですが。

医療業界から転職して初めに戸惑うのもこういった部分になりますかね😢

考えを割り切る事も、介護施設で働く重要な要素になります!

③ 機能訓練以外の業務も求められる

高齢者の移乗介助

機能訓練指導員の仕事はリハビリ(機能訓練)が主ですが、現場が介護施設である故、リハビリのみをしていればいいという訳にはいきません。

現場サイドからは1人の職員として多様な業務を求められます。

リハビリ以外の業務
  • 送迎
  • バイタルチェック
  • ホール内の見守り
  • 配膳作業
  • 介護補助

リハビリ以外の業務もかなり多いです・・

柔整師の卵
柔整師の卵

えー!こんなにあるの?

リハビリだけやってればいいと思ってたよ・・・

介護業界が慢性的な人員不足なので仕方無い所ではありますけどねm(__)m

介護施設で働く場合は理解しておかないといけない重要な部分になります!

このギャップに悩む人はある程度いると思いますので😲

働き始めてから戸惑わない様に知っておいて損は無いと思います!

④ 他職種との連携が必須

介護施設での他職種連携風景

リハビリ以外の業務が多いという事は、他職種と関わる事も多くなります。

スムーズな業務を遂行する為には円滑な連携が欠かせません。

職種間の価値観や倫理観の違いは、職員同士の軋轢を生みます。

軋轢が生じると

  • 主要業務への悪影響
  • 現場全体の士気の低下
  • 利用者へのサービスの質の低下

などに繫がりかねません。

柔整師の卵
柔整師の卵

働くならやっぱり気持ちよく仕事がしたいもんね!

柔整ゴリラJr.
柔整ゴリラJr.

人間関係に悩んで退職していく人も多いんや。

介護施設で働く場合は、こういった面も頭に入れておく必要がありますね!

⑤ 給料水準は低め

介護施設の給与が低い事は世間一般的にも知られています。

3K(キツイ・汚い・危険)

という過酷な仕事にも関わらず、それに見合った給与とはお世辞にも言えないのが現状です😢

機能訓練指導員は介護業界の中では給与は高い部類にはなりますが、他業界から見ると水準が低い感は否めません。

機能訓練指導員の平均年収・・・約357万円

※国税庁 民間給与実態統計調査(令和5年度)

これに対し

日本人の平均年収・・・約460万円

※国税庁 民間給与実態統計調査(令和5年度)

となっています。

かなりの給与の差があります。。

柔整師の卵
柔整師の卵

めっちゃ差があるじゃん!!

柔整ゴリラJr.
柔整ゴリラJr.

せやな。

でもこの差を補う方法もあるで!

これはどう捉えるかはその人次第ですが、個人的にはそこまで卑屈的になる必要は無いと思います!

「キャリアを重ねて昇給」

「終業後の時間で副業」

など、収入を増やす方法はあるからです。

機能訓練指導員の仕事は基本的には残業はありません。

定時で帰れる場合が多いので、その後の時間の使い方は自由です。

複数の収入源があるという事は、万が一の場合に精神的な余裕も生まれるでしょうからね👌

タブルワークが当たり前の時代ですから♪

給与水準が低い理由はこちらで述べています👇

実際に転職してみた感想

ここからは僕が実際に機能訓練指導員に転職してみてどうだったか?

有りなの? 無しなの?

という点についてお話します。

結論から言うと

有りです!!】

「知っておきたい事5選」で紹介している内容と重複する部分はあるのですが、理由はいくつかあります💡

機能訓練指導員への転職が有りな理由
  • 拘束時間が短い
  • ダブルワークがしやすい
  • 難病や中枢疾患などの特殊な症例を診れる
  • 自分のペースで仕事が出来る
  • 賞与がある
  • 福利厚生が充実している
  • 休みが多い

※整骨院時代との比較になるので、かなり個人的な意見です。鵜呑みにしないようにご注意下さい

書き出してみると意外とありました!

もう少しかみ砕くと

  • 拘束時間は短いのに給与はそこまで変わらない(賞与もあるので)
  • 終業後に副業などが可能
  • 整骨院では診られない症例が多い
  • 仕事にノルマなどが無く、精神的に楽
  • 社会保険完備、有休取得可能

こんな感じになりますかね💡

更に詳しく知りたい方はこちらをご覧ください👇

ここまで聞くと良い事ばかりですが、そんな上手い話はありません(笑)

もちろん【無し】の部分もあります。

機能訓練指導員への転職が無しな理由
  • 対象者が高齢者のみ(治療がマンネリ化しやすい)
  • リハビリ以外の業務も求められる
  • 治療設備が乏しい
  • 人間関係が複雑

こちらも重複してしまいましたね・・・

機能訓練指導員へのキャリアや転職を検討している人・興味のある人は、ここら辺を差し引いて判断してもらうと納得のいく結果が得られるかも知れませんね😁

僕自身は仕事の自由度が高くて社会貢献もできる、やりがいのある職業だと思っています!!

整骨院時代の経験があったからこそとも言えますがね!(^^)!

今日はここまで!

ではまた♪

タイトルとURLをコピーしました