実録!柔道整復師の1日【整骨院編】

こんちわっす!

国家試験も終わり新生活の準備を始めていく時期になりましたね☺

春から柔道整復師として新たなキャリアをスタートをさせる人も多いでしょう。

そこで

「柔道整復師はどんな働き方をしているのか?」

に迫っていきたいと思います。

今回は【整骨院編】です!

既に整骨院で勤務している方はご容赦下さいね(笑)

診療時間

 午前診療 8:30 ~ 12:30

 午後診療 15:30 ~ 19:30

設定はこれでいこうと思います👆

ざっくりですが1日の流れはこんな感じです。

整骨院の1日の流れ
  • 8:00
    出勤・診療準備

  • 8:20
    ミーティング

  • 8:30
    午前診療
  • 12:30
    昼休憩
  • 15:30
    午後診療

  • 19:30
    後片付け・清掃・退勤

では一つずつ見ていきましょう♪

出勤・診療準備 

まず出勤したら診療準備からです。

午前診療が始まるまでに準備する事

・前日の洗濯物などの後片付け

・看板などの設置

・電療機器のセッティング

・レジや会計の準備

ざっとこんな感じですかねぇ。

整骨院らしい所でいうと

”電療機器のセッティング”

でしょうか。

少し補足しておきます。

電療機器とは

整骨院での治療法の一つに「電療」があります。

電療の種類
  • 低周波
  • 干渉波
  • 高周波
  • 超音波
  • マイクロ波

など様々な種類があります。

低周波・干渉波・高周波治療器については専用のスポンジを使用します。

前日から消毒しておいたスポンジを洗い流し、パッド内に戻します。

超音波やマイクロ波については特別な準備はありません。使用する際に電源を入れればオッケーです。

柔道整復師の治療法についてはこちら👇

ミーティング

診療準備が終わるとスタッフ全員で朝のミーティングです。

ミーティング内容

・申し送り事項の周知

・予約状況の確認

・日替わりスピーチ

「ん?日替わりスピーチ??」

と思った方もいると思います(笑)

具体的にどんな内容をスピーチするかというと

普段の生活や仕事で感じた事

自身の目標

世間の話題について

など。

基本的には何でもオッケーです!(^^)!

これを毎日スタッフ持ち回りで行います。

何故こんな事をやるのか?

日替わりスピーチの狙い

☑人前で話をする事に慣れる

☑言語化する事で自己モチベーションを高める

☑発信力を磨く

☑スタッフ全体に一体感が生まれる

この考え方については整骨院でまちまちですので必須という訳ではありません。

あくまでも一例ですので悪しからず☺

午前診療

ミーティングが終わると午前診療のスタートです。

整骨院では子供からお年寄りまで幅広い世代の方が来院されます。

時間帯によって来院される層はバラバラですが

午前中に多い患者さん

・お年寄り

・専業主婦

・産後のママ

・休みが平日の方

午前中は仕事をしていない方が多く来院される傾向にあります。

その他にも休みが平日の方などが来院される事もあります。

院内の雰囲気は穏やかで、ゆっくりと時間が流れている印象ですね!(^^)!

診療については基本的には来院された順ですが、最近では予約優先制を採用している整骨院が多いです。

僕が整骨院に入った20年程前は予約を取らなくてもひっきりなしに患者さんが来院されていました。

が、現在は飛び込みで来院される患者さんはあまり期待出来ず、予約制が主流になっています。

整骨院が予約優先制を採用する理由

整骨院業界が厳しい状況に陥っている

整骨院業界が厳しい状況に陥っている背景として

・整骨院の乱立による競争の激化

・一部の整骨院による保険不正請求問題

・民間の資格取得者や治療院の増加

などが原因として挙げられます。

詳しい解説はこちらでしています👇

予約制であれば確実な来院が見込めますからね💡

自由診療の導入

上記に挙げた保険不正請求問題などが影響し、ここ十数年で柔道整復師にかかる療養費は大幅に削減されました。

そこで整骨院側も保険請求での収入源に見切りをつけ、自由診療(保険を使わない)に踏み切る院が多くなりました。

自由診療のメリット

❶施術料金を自由に設定できる

➋スケジュール管理がしやすい

❸待ち時間が無い

❹施術者を指名できる

❶・➋は整骨院側、➌・❹は患者側のメリットになります。

僕自身も予約優先制の整骨院で働いていましたが、確実に来院してくれるという安心感はありました。

来るか来ないか分からない患者さんを待つ時間は本当に辛かったですからね・・・😢

双方にメリットがあるのは良い事ですよね!

昼休憩

午前診療が終わると昼休憩になります。

この昼休憩は整骨院の一番特徴的な部分だと思います。

一般的な会社や企業の休憩時間は1時間程の所が多いですよね?

それが整骨院では

【2~3時間】

もあります!

もっと長い所であれば4時間なんて院も存在します😲

病院や歯医者などの医療機関もこの傾向にありますよね。

就職したての頃は

「何でこんなに長いん?意味が分からん。短くして早く帰りたい。」

が本音でした(笑)

休憩時間が長くなれば帰る時間は必然的に遅くなりますからね。

経験した事がある人は分かってくれると思います。

整骨院あるあるですね!

それはさておき

じゃあこんな長い時間何をしてる?という声が聞こえてきそうなのでお答えします。

昼休憩の過ごし方

・勉強会の実施

・スキルアップや知識向上の時間に充てる

・時間外診療(自由診療)

・平日にしか出来ない用事を済ます

・休息の時間に充てる

意外かもしれませんがやる事はけっこうあるんです💡

基本的には

① スキルアップの時間に使う

② プライベートの時間に使う

の2択になるかと思います。

特に新人の頃は経験が浅い為、休憩を返上して技術練習をする事が多いです。

これがまた嫌で嫌で・・

まぁ当時はまだまだトップダウン式の時代でしたからね。

今はそんな事は無いと思いますけどね!

ある程度経験を積んでからは殆ど昼寝してましたしね(笑)

午後診療

束の間の昼休憩も終わり午後診療の開始です。

午後からは午前中とは打って変わって活気のある雰囲気になります!

来院される患者さんもガラッと変わります。

午後に多い患者さん

・部活帰りの学生

・アスリート

・仕事帰りの現役世代

午前中の患者層に比べると明らかに活動量や運動量が違います。

スポーツや仕事で体を動かす機会が多い分、怪我や痛みが出るリスクが跳ね上がります。

柔道整復師としての専門性を最も活かせる

午後からは外傷症状やスポーツ障害などの症例を見る機会が多く

”怪我の処置や痛みの除去”

”人間本来の自然治癒力を活かす”

事を専門としている柔道整復師にとっては腕の見せ所です💪

主な治療内容

・脱臼の整復

・骨折や関節捻挫などに対しての固定処置

・スポーツ障害に対するリハビリ指導

・ぎっくり腰などの急性症状への応急処置

損傷状態や治癒状況などを的確に判断する能力が必要とされます。

また、学生やお子さんの場合は保護者にも状態の説明が必要になります。

コミュニケーション能力や説明能力なども資質の一つとして求められます。

人を相手とする仕事なのでコミュニケーション能力はやはり欠かせませんね!

後片付け・清掃・退勤

午後診療を終えると長い一日の終わりです。

後片付けや清掃を行い勤務終了です☺

退勤するまでに行う事

・電療機器の消毒

・看板の後片付け

・売上の清算

・診療で使用した洗濯物などを干す

・掃除機をかける

特にこれといって変わった事は無いですね。

基本的な作業は一般企業と変わりないと思います。

この時点でだいたい20:00前後ですかね。

19:30ギリギリに患者さんが来院されれば更に帰宅時間はずれ込みます。

なかなかの長丁場ですw

当時はそれが当たり前と思って働いていました。

が、機能訓練指導員に転職した今は

「よくあんな過酷な働き方してたなぁ~」

と思い出す事が多いですね(笑)

転職後の話はこちらから👇

【機能訓練指導員に転職して良かった事3選】ランキングにしてみた
こんちわっす!本日は転職についてのお話です。僕は整骨院から福祉業界に転職し、機能訓練指導員になったという経歴があります。転職経験者の目線からメリットなどをお伝えしていきたいと思います。同じようなキャリアを検討している方の参考になると嬉しいで...

最後に

今回は整骨院の実際についてご紹介しました。

あくまでも個人的な独断と偏見ですので、くれぐれも全てを鵜呑みにしないようにお願いします🙇

中には

休憩時間を設けずにフルオープン

トレーニングやリハビリの為の運動スペースを併設

している整骨院などもあります。

経営方針はそれぞれです。

正解はありません。

ネガティブなニュースが多い昨今の整骨院界隈ですが、世間からの需要は間違い無くあると思います。

何か体の事で困ったら気軽に

「整骨院に行こう!」

と思ってもらえるような存在であって欲しいですね!(^^)!

ではまた♪

柔整ゴリラ
記事を書いた人
柔整ゴリラ

資格・職種 ⇒ 柔道整復師・機能訓練指導員
経歴 ⇒ 整骨院で副院長・院長を歴任。Uターン帰省を機に福祉業界に転職。介護施設で機能訓練指導員として活動中。
   

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